Category Archives: コース図

大阪 JP1

JP1

つづき、ジャンピング1度
ジャンピング1度と3度は進藤ジャッジとの共同制作。私は割と共同制作が多い(笑)
アジリティーと違ってジャンピングは少々難しくても、昇格に関わらないので、思い切ってデザインできます。
私はちょくちょく、ハンドラーに冒険を要求します。このコースでは8の処理。裏で受けてオーバーエアーを想定しています。表側まで行っても処理できますが、7と8の後でオーバーランがついてきます。
このコースは、深い旋回が多い。深い旋回の多いコースは、私は好きですが、コース全長が増えます。コース全長は、私は障害間をリミットで作るので、最後の番号札の数x7 プラス 6mのトンネルの通過回数それにオーバーランの部分を加えた数になります。このコースですと 17x7+6x3+α=137+α 実測175なのでα=38ですね
2のトンネルはオーバーランを押さえるように、6のトンネルはオーバーランしていただくと、ラインがつながります。が、ラージは、元気な子が多くて、苦労されてたと思います。
ゼッケン70のシェルティーは、スラローム前のハードルで、ややケアが不足したのかバーが落ちましたが、27秒台で回ってきました。ラージも1頭、ノーミス27秒台がいました。

大阪 AG2

チーフの松原君から、どうやってコースを作るのかと聞かれました。それは内緒なんですが、気を付けていることはいくつかあります。
先ずなんといっても安全性、前提は速いボーダーです。スピードのあるボーダーでも危険性が無いように心がけます。
次に私が求めているのはスピードです。出来るだけ犬のスピードを引き出せるようなデザインを心掛けています。スピードを引き出すことによって、アジリティーの様々な問題や醍醐味が出てくると考えています。ハンドラーの微妙な動き、コマンドの正確なタイミング、意外なトラップ、、、
逆に言うとスピードが死んでしまうようなセットは好きではありません。いわゆるUの字のトンネル。360度ターンをして同じ方向に進むハードルの飛ばせ方は、まったく無意味だと思っています。
私は出来るだけ旋回速度が上がるようにデザインしています。従って、コース全長が長い方が好きです。オーバーランを引き出すようなセットが好きです。私のコースは原則、障害間はマックスで作っています。
規定変更で、障害間の間隔が、犬の走行ラインではなく、障害間の直線的な間隔に変更されました。これはコースデザイナーにとっては、画期的な変更でした。それまで同じ配置で、通常の飛びと裏飛びとでは、障害間の間隔を考慮する必要があったのが無くなったのです。ハードルのどちら側にも間隔を変えることなく番号札が置けるようになりました。
他に、早い回に2回ハードルを飛ばせることサイドチェンジを多くすること、リンクを広く使う事、リンクに偏らない事を気を付けています。ジャッジングのしやすさは、かなり後回しになってます。コースデザインに関わるアジリティーの規定はたった三つしかありません。それも尊重するようにしています。

ということで前置きが長くなりましたが2度アジリティー。実際のコースは15と17の番号札は反対側に置いてありました。
オープニング、実際にやってみるとそれほど難しいセットではありませんが、心理的にはプレッシャーがかかりそうなセットです。業界用語でトリッキーなセットと表現されます。
このコース図通りの15だとレンガのトラップ性はかなり強くなります。同時にシーソーも厳しくなります。当日のコースは17が裏飛びでした。9ハードルのトラップ性がこのコース図よりも強くなります。同時にスラロームの確実性も少し絡んできます。
13シーソーは、スモール・ミディアムには厳しかったかなと思ったんですが、皆さん、良くトレーニングされてました。ネ!

大阪 JP2

JP2

つづき 2度ジャンピング
私は座標を使ってコースをセットします。コース図を撮影した画像が、その座標が入ったものです。
上から12メートルのところに線が引いてあります。この線が実際に、巻き尺を引いておく部分です。障害の近くに書いてある数字の上の数字のところが巻き尺の位置で、下の数字のところまでコロコロを転がしていきます。そこが障害の中心が来るように置けばセットできます。スラロームやタッチ障害の場合は、入りと出の位置でセットします。
アメリカのコースデザイナーは、この座標が、一発で全障害分、出てきますが、私が使っているアジリティーブルースでは、障害のプロパティーを見ないとわかりません。いちいちプロパティーを表示させるのは面倒なので、1メートル方眼でコース図を表示して、目分量で読んでます。大体これで正確です(-_-;)
ただ、手作業で入れてるので私は割と間違えます(笑)先日の秋ヶ瀬の練習会に提供したジャンピングの3度は、肝心の障害が2.5mもずれていて、何のトラップにもなってませんでした。

さて、2度のジャンピング、スタートのハードルが通常とは逆向きに飛ばせるようにセットされています。3度のAGもそうでした。安易に難度を上げる手法で、あまり感心しませんが、お気付きのように、オープニング、アジリティーの一度と一緒です。そこで逆向きにしました。
789はスピードに乗せていく部分で、このコースの重要な部分です。スピードのあるラージなら、流れの中でほとんど自動的にオーバーになる計算だったんですが、実際はどうだったんでしょう?
このコースのベースは3度なので、それもアップしておきます。

大阪 AG1

昨日の大阪の競技会ご参加の皆さん、ありがとうございました。天候にも恵まれて、ジャッジをしてても、皆さんの走り楽しませていただきました。
さて、ひさびさの公式戦ジャッジ、ちょっとの間、勘が戻りませんでした(笑)周りの状況への配慮が欠けた。ミーティングの時、各スチュワードの注意事項を連絡するのが常なのに、忘れた。特に、競技中は常に世界を見ているようにとのアドバイスができなかったのは痛かった!

あまりしないことなんですが、コースデザイナーとして、コースのデザイン上のことを紹介しようと思います。まず1度AG
一度AGのコースデザインは難しい。一番神経を使いました。昇格がかかってますから、変なコースは作れません。だからと言って、目の前の障害を飛んでればゴールできてしまうようなコースも作るわけにはいきません。それなりのハンドリングを要求しました。
オープニング:日本のコースを走りなれてる人には、私のコースは異質だと思います。日本のコースはコントロールを要求する部分が強い。スピードよりもスピードコントロールを要求します。このコースのオープニング、そしてフィニッシュは逆です。前に行かすことを要求しました。オープニングはそこにシーソーの確実性も絡めました。シーソーのそばに引っ付いていたんでは、次のタイヤが難しくなります。あるいは前に進むコマンドトレーニングがされていることを要求しました。
ここは、ミディアムでトップだったシェルティーが見事でした。まさに異次元の仕上がりでした。Aランプに誘導する部分。ここは逆に、犬を自分の方に引き寄せたいところです。7を飛び終わったときに犬は3トンネル出口を向いています。オープニングで前進意欲の高まった犬に対して、このタイミングでAランプのコマンドは危険です。犬にとって障害へのコマンドは、ゴーコマンドと同じく「ススメ」という意味を持つからです。
スラロームの次のトンネルの後は、ドッグウォークのRCを想定して作っています。
ドッグウォークのRC,特にラージは素晴らしかったです。が、そのあとのこのコースの数少ない旋回部分の処理は、あまりよくありませんでした。
最近よく聞くことですが、「RCのトレーニングに追われて、ハンドリングのトレーニングがおろそかになってる」な感じでした。もうすぐフライトの出発時間なので、続きは次に

昨日は神戸、今日はアジQ

昨日は神戸でU人セミナー、終了後最終便で帰還、そして今日は朝からアジQ準備!とってもハードでした。
神戸、結局最後は快晴、その快晴がアジQの朝まで続きました。
メーンフィールドの芝で出来るのは、今日が最後だと思います。
皆さん、1年ありがとうございました。

JP1 センチョトップ!

今日はウィークリーU人セミナー

セミナーの朝

今日はウィークリーU人セミナー1度2度クラス。
北海道らしいお天気!コースはAGもJPも昨日のうちにほとんど立てときました。今日は特別、お昼にBBQ!焼きそばとカルビ。

JP1検分
スターティングポジション JP1
ランチ
ランチ!
カルビ
AG1検分
スターティングポジション AG1
ag1

昨日はアジQ

ご参加、ありがとうございました。長い間続いた雨も収まり、好天の元、BBQメインながらアジQ無事開催できました。
コロナ対策も新兵器のおかげで万全!受付時に検温し、以下の画像のように、38度オーバーはいませんでした。一応安心してアジQに没頭できそう。当然、アルコール消毒と、必要な方のためにマスクも200枚ほど用意しました。
競技の様子は、途中、私のFBでライブしました。今回は、生徒の参加が多かったため、集中力が十分でない犬でも走りやすいよう、ビギナーからジャンピング1度まで、少しコースをいじりました。生徒の犬はスモールが多いのですが、圧巻だったのはビギナー2のスモールクラス、超激戦で久しぶりにビギナーが盛り上がりました。ビギナーはグランプリルールで行っています。正しい順番で正しい方からクリアしなおせば、コースと違う障害に行ってもお咎め無し、バー落下は1秒加算。
バー落下1秒加算ですが、今回に限って言えば、2秒加算にした方が面白かったようです。従って、次回からきっと2秒加算(笑)
お昼のBBQ、今回は(今回も)たくさんの差し入れをいただきました。ありがとうございました。おかげさまで生徒対策に用意した焼肉が余りました。とても助かりました。
U人賞は新米の予定です。取れ次第お送りします。特別賞は以下の画像の面々。年間ランキングも以下の画像にあります。
次回は10月18日を予定しています。
ご参加お待ちしてまーーーース。

受付中
新兵器!頼りになります
検温
体温
メインのBBQ
特別賞&U人賞のめんめん
JP1
JP2
AG1
AG2
忘れ物
恒例の、、、
beginner1
beginner2
JP1

JP2
AG1
AG2

座標 2

上のステファニーさんのコース図は、1m方眼で表示されています。目見当でもおおよそのポジションは分かります。
問題となってくるのは、下のバイトさんのコース図です。5m方眼なので目見当で外れが大きくなります。バイトさんのコース図から座標を出す方法です。
先ずセンターラインを決めます。20x40のコースなので、10mラインをセンターとします。

コース図をウィンドウズ付属のペイントを使って開きます。次にコースの部分だけを選択コピーします。次に「ホーム」メニューから「サイズ変更」を選択し、ピクセル表示にしておいて、水平方向のピクセルを800ピクセルに変更します。自動的に縦方向のが400ピクセルになるはずです。選択の仕方が下手だと少しずれます。
こうしておいて、知りたい座標のところへカーソルを移動すると、左下に座標がピクセルで表示されます。画像はドッグウォークの登りを表示しています。(214,228)左の数字が左からの距離、右の数字が上からの距離です。ピクセル数です。あらかじめ40mのリンクを800ピクセルに変更しましたから、ピクセル数を1/20すると実際の距離です。214は、10.7m。
228上からの距離は、更にセンターからの距離に変更する必要があります。228/20=11.4。センターが10mラインですから10を引いて、1.4mがセンターラインからの距離です。この上からの距離が10m未満の時は、10mからその数字を引かなければなりません。例えばうえから8.4mの時はセンターラインから1.6mです。

ペイントで起動
コース部分だけを選択
水平方向を800ピクセルに変更
ドッグウォーク登りの座標