





浜垣市長のご挨拶


ちび公が来たときナナは4才ぐらいでした。 ナナはバグでいつも太っていたのでナナプタ、ナナプタ”と呼ばれていました。
ちび公とナナはいつも一緒のオリでした。 ちび公にとってナナは始め母親でそのうち友達で、 やがてしばしば奥さんでした(^;) でもナナ自身、母親になる事はありませんでしたー^)
ナナも冬はちび公を重宝していました。. 毛深いちび公は寒がりのナナにとって絶好の湯たんぽだったのです。 ちび公は何処にでも連れて行ってもらえますが、ナナはいつも留守番です。 それでもグループでキャンプするときは、愛敬があるので連れていってやります。 ナナはみんなから焼き肉がもらえます。 ナナにとってこんな幸せはありませんでした。
支笏湖に行ったとき、はじめて水にいれてやりました。 沈んだら大変とナナは必死で顔をあげます。 犬は上に向かって泳ぐと溺れます。 岸からちび公が迎えにきます。 ナナは更にあせります。 手を添えて前へ泳ぐよう助けます。 やっとの思いで岸にたどりつきます。 ちび公の歓迎を受けます。
ナナは2回もらわれて行きましたが2回とも返されました。 ナナが帰ってくるとちび公は大喜びです。 3回目に話があったとき私は迷いました。 今度の人は本当にナナを可愛がってくれそうでした。 ナナは暖かい部屋で暮らせて幸せになるかも知れません。 年老いたナナには暖かいのがなによりです。 しかし又返されるかも知れません。 2回返された事が私の心に引っかかっていました。 ちび公も寂しがります。 迷った末断りました。
ナナはその年の秋に亡くなりました。
U人










真冬の長都。雨鱒狙い。でもほとんど釣れません。これは、沢田君かな?



87年の6月、長い間の夢だった、犬とのキャンプにいきました。滅多に人の来ない山奥で、一日中犬を自由する、というのが夢でした。小はパグから大はセントまで、トラックに積めるだけ積んで、いざ出発です!
山奥へ、ひたすら山奥へ。まず、シュンベツ。知る人ぞ知る、静内川の上流です。1日目は、ここのイドンナップの沢に泊まります。早速、犬舎から出してやります。いつもの調子で、元気良く遊び回ります。そのまま、次の日の朝、犬舎に入れるまで遊び続けていました。一晩中、走り回ったり、じゃれたりする気配、あるいは鹿に向かって吠える声が途絶えませんでした。悲しい事に犬達は、自由にされたら遊ぶんだと思いこんでいるんです。犬小屋に入れられて、皆死んだ様に眠りました。
そのまま、広ーーい場所を求めて、ホロマンへ移動します。この時期、ホロマンのインレットは雪代が収まって、ヒローーイ緑が出来ています。雨が降ったらぬかりそうですが、構わずトラックを緑の中心に入れます。ここに1週間居座りました。早速犬を離します。今度も遊び回ります。外で寝る事を知らないのか、悲しいサガです。構わず、こちらは魚釣りです(^_^) 真の目的はこれかなーー(^^;) 酒の魚ぐらいは、調達しなくっちゃね!
夜、酒を飲みながら、暇つぶしにちび公の毛を刈ります。コールマンのランタンだけが吠えてます。焚火で岩魚を焼いて、犬が回りを囲んでいて、ブレーメンの音楽隊のようです。酒の回りが早いなーー(^^;)
朝、遠征です。犬達を引き連れて、といっても動けばついて来るんですが、探検です。湖では、うぐいが岸辺で群れてます、沖では雨鱒がクルージングしてます。蕗を1本、炒めて味噌汁の実です。あれ?点呼すると1匹不足です。パグの、ナナブタがいません(^^;) ナナー、ナナーと呼びながら捜しに行くと、流れの向こうで立ち往生してました。
昼は水遊びです。どぶんどぶんと飛び込むのが面白くて、木投げてたら、回りに投げるものナーンモ無くなってしまいました。始め、トラックにくっついていた犬達も、慣れるに従って行動半径が大きくなります。帰る頃には、100メートル程向こうで、こちらに入ってこようとした人に威嚇してました。好きなときに寝て、好きなときに遊ぶ事もできるようになりました。
長い、長ーーーい犬の一生の、束の間の幸せです。一緒に行った仲間達、ナナ☆、ちび公、アレック☆、アルファ、エーデル☆、フィックス☆、タロー☆、セーヌ☆、リキ、アンディ☆、長沼アレック、リラ☆、アリー☆、コロ☆、チビ そう、☆をつけた犬は、もうこの世にいません。
U人
