Category Archives: U人セミナー

走行会の勧め 2 データ

ジャンピング
ジャンピング記録

走行会の記録
コース図と記録を見ると、おおよそのハンドリングが見えてくる。
例えばポパイの第1ラウンド、1走目と2走目は3→20
3を回した後、4トンネルへ行く途中で、20ハードルに行っている。3走目は、12トンネルを出たのち、正面に見えたバーを飛んで失格している。

記録

走行会の勧め

私は、日本のあちこちへセミナーに行きます。そこでこのところ感じているのは自分のフィールドと立派な道具を所有されている方が増えてきている事です。それらが無い方にとっては、うらやましいようなトレーニング環境に見えます。じゃ、そこのオーナーは、そこで十分なトレーニングが出来ているかと言われると、割とそうでない方が多いのです。何故か、それはコースをセットしたり片付けたりするのが大変だからです。

アジリティーの場合、コースをセットするのは大変な労働です。特に最近は、トンネルホルダーが重くなった上に、3 本以上のトンネルを使うのが普通になって来て、トンネルだけでも大変です。せっかくのフィールドや道具を生かすためには、人が必要です。

そこで走行会です。
うちでは、ウィークリーU 人セミナーと称して、毎週木曜にやっています。週に一度でも月に一度でも構わないと思います。場所と時間が決まれば、人は集まります。先生は要りません。昔から我々の業界では10 人集まれば天下が取れると言われています。志を持った人が10 人集まれば、お互い切磋琢磨してレベルは上がって行きます。10人集まるとそれぞれの抜きんでている部分が他の人の目標になります。先生がいればもっと良いでしょうが、必ずしも必要ではありません。

走行会は、練習会と自主練やレッスンの間に入るものです。
自主練(レッスン)→走行会→練習会→公式戦となります。
スタートのやり直し、手に何か持つ事、コンタクトでの補助や道具の使用などを認めています。

走行会の流れ(うちで行っている方法)
1コース設営
2全長計測
3検分
4ディスカッション
5再検分
6第1 ラウンド実走行
7ディスカッション
8再検分
9第2 ラウンド実走行
10ディスカッション(結果確認)
11自主練

1コース設営:一番重要な部分です。前もってコースを選択して、コース図に座標を入れておく必要があります。座標の入れ方については、「座標のススメ2」(近々発表)の中で紹介します。コースはfacebook のAgilityCourses というグループにヨーロッパの最新の面白いコースがたくさん発表されています。

コース設営は、参加者が行います。そのためには参加者が座標による設営を覚える必要があります。巻き尺とコロコロが必要です。私はマイコロコロをお勧めしていますが、コロコロの替わりに15mの巻き尺を使う手もあります(通常の巻き尺を15mで切断する:コロコロの様にかさばらない)

2全長計測:コース設営が終わったら、コース全長を測ります。コース全長は、速い犬が強いコントロールを受けないで通るであろうラインを想定してコース順に測ります。

3検分:検分は競技よりも長めに取ります

4ディスカッション:一人ずつ意見を伺います。内容は以下です。
1:コースの全般的な印象
検分したコースの全般的な印象です。「難しい」と表現される方が多いのでうちでは「難しい」という印象は無しです。走り終わった後にもう一度お聞きします。

2:ドボン(失格)しそうなところ
ドボンしそうなところ=失格しそうなところです。例えばスラロームのエントリーのように、トラブルが起こりそうでも、拒絶やミスで済むところはドボンしそうなところには入りません。これも重複無しで一人一つは上げていただきます。トラップだらけに見えるコースでも、いざ実際に指摘していただくと、それほど出てこないコースもあります。また、指摘できなかったトラップが後から実走行で出てくることもあります。

3:目標タイム
目標タイム:うまく走れた時のタイムです。旋回速度6m/s と5m/sで走った時のタイムを参考として用意しています。自分の犬の旋回速度やタイムへの意識を持ってもらうことは大切です。

4:コース全体を、3 から5に分けて、その部分のハンドリングを一人ずつ紹介ハンドリングの紹介:ハンドラーのポジショニング、使うコントロールなど、一人づつ紹介していただいてます。

5再検分:4ディスカッションで得た情報をもとに、思いつかなかったような処理やトラップを踏まえて再検分

6第1ラウンド実走行:実走行はタイムを取ることにこだわってください。バー落下やコンタクトのミス、それぞれの部分のトラブルはその場ではやり直しはしないで、通常の競技と同じように失格するまでは走ります。とても難しい処理があって、なかなかタイムが取れない場合、その部分だけ、別に練習することは認めています。
通常、タイムが取れれば、そのラウンドは終了、犬や人が疲れた場合、同じ個所でトラブルが続く場合、次の人と交代です。
走行会で重要なのはデータです。タイムはもちろん、バー落下の箇所、拒絶の箇所、失格の形、などはデータとして残します。この部分が自主練やレッスンと決定的に違うところです。動画もデータです。うちでは全走行を撮影して、原則タイムを取れた分はユーチューブにアップして、参加者が何時でも見ることが出来るようにしています。
7ディスカッション:結果発表、ミスや拒絶、タイム申告タイムとの差、失格の形など再確認します。同時に第2ラウンドを行うにあたっての練習を行うかの検討もします。

以後8910は第1ラウンドと同じです。
8再検分
9第2 ラウンド実走行
10ディスカッション(結果確認)

11自主練
うちでは、午前ジャンピング午後アジリティーを行っています。10名程度の参加者なら、午前 第2ラウンドまで行った後で、自主練の時間が取れると思います。実走行で見つかった課題をそれぞれの練習にあてています。
私がユーチューブにあげた走行会(セミナー)の動画の数は、1000を超えています。
同じコースを走った、別々のグループの動画もあり、地域でのハンドリングの違いが見られたりして面白いです。

時間と場所を決める事、座標によるセッティング、記録を取ってデータを残す事、ビデオ、すぐには効果が出なくても、必ずレベルはアップします。ご質問があれば、出来るだけお答えします。

ウィークリーU人セミナー

ジャンピング

今日は、ウィークリーU人セミナー
予報通りとはいえ、あいにくの雪でした。
ジャンピングはすでに前日立てていたので良かったんですが、アジリティーは中止としました。
3時ごろには上がったんですが、とても寒かったです。

チャッチャとモカ

さすがに親子!
左目がそっくり(笑)

Forestpark練習会

AG1

アジリティー1度
3ロングジャンプはオーバーランをしても問題ないので、しっかり飛ばす事。5の裏で受けれれば、3度のハンドリング。
7は切り返してほしい。8→9にとって、17は強いトラップ。
12から直接14だと、かなりイージーになったはず。
15のオーバーでのトラブルはほとんど無かった。

AG2

アジリティー2度
スラロームとコンタクトは、人の動きに無関係にやって欲しい。
RCの犬は、10からの動きを11の裏で拾いたいですね。
16スラロームのトラブルはほとんどなし!
17→1は、結構いました。
オープニング、3のバー落下はかなり多かったです。
この落下は矯正できます。

AG3

アジリティー3度
ちょっとクレージーなコース、オリジナルは高知のユーチューバ―さん。
肝は何といっても、6からの超高速S字旋回。
思ったほど17から7が少なかったのは、見事。

リトライ

ジャンピング1
ジャンピング2
ジャンピング3

リトライ:北海道のアジQは完全リトライ制でやっています。参加料は1000円、リトライも1000円、対等です。リトライも本走も同じように成績処理しています。何回リトライしてもOKでやってます。リトライが増えれば増える程、儲かる仕組みです(笑)

簡単にクリアされると、リトライが少なくなります。難しいとリトライは増えそうですが、手も足も出ないようなコースは、そもそも走りたいとは思いません。走って面白いコースがリトライの絶対条件になってきます。

さて、今回のジャンピングの1度から3度のコース。2度のコースを3度として行う予定で、3度には全く別のコースを用意していました。するとコース設営の際、コースの継承が効かないので時間がかかります。で、3度を先にやって2度を後にするか、という話だったんですが、前日セミナー終了後、ほとんどコースをずらさなくて済む3度のコースが出来たので、当日急遽、それと差し替えました。

同時に当日行った2度のコースは、一部ハードルの角度を変えて、イージーになるようにセットしました。ここに掲載したのは、オリジナルの2度です。当日走られた方はどこのハードルの角度が変わったのかわかると思います。もし走られるなら、このオリジナルをお勧めします。難しいけど面白い(笑)

グランプリルール

ビギナー1
ビギナー2

16日のコンペのビギナーのコース。
「グランプリルール」拒絶しても、違う障害を飛んでも、戻って順番通りに正しい方向からやり直せば、失格にしない。但し、バー落下は1秒加算。

私がやってるアジQのビギナーは最近、よくこのルールでやってます。アジQはリトライ制で、原則失格即退場なので、ビギナーさんは、このグランプリルールで、何回も蘇って走れます。今回もこのルールのおかげで、助かったペアがたくさんいました。

ビギナーのコースは、アジリティーのスイッチを入れるコースを考えています。犬がアジリティーの楽しさに目覚めるようなコースです。アトラクションですから、FCIルールにとらわれないでコースを作ります。気持ちの乏しい犬でも、やる気になるようなコース。それでいて、目の前の障害をクリアしていけばゴールできてしまうようなのは面白くありませんから、それなりにハンドリングがいるようにしています。

ハンドラーにはスピードを要求しています。そのスピードの中で、ちょっと興奮気味な犬に良く分かるように、ハードルにはハードルのトンネルにはトンネルへのはっきりとした指示がハンドリングのポイントです。
その上でビギナー2は、更にしっかり呼ぶことも要求しています。

帰還

朝食

フライトは7時半出発
6時発のミューに乗るためにホテルを出発。
チェックインを済ませて、朝ご飯。
結局、昨夜はマグロ専門店からホルモン屋、ホテルに帰って飲み残していたお酒まで飲んだ。
お腹にやさしい朝食を選んだ。