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レンタカーは、安いというのでAVISを使った。チューリヒ空港のAVISのカウンターはすぐわかった。車はオペルのワゴン車。4人なら、トランクがあっても十分な大きさで、車が小さい分取り回しが良くスピードも出てよかった。

車は良かったが、まず、駐車場から出るのにてこずった。次に高速の入り口で迷った。迷って路肩に駐車していると、私服の警察官が現れて、移動するように言われた。渡りに船、道を尋ねて進むべき道がわかった。

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後は、事前に購入したGPSと、車についていたカーナビを使って雨のアウトバーンをフェルトキルヒ目指してひた走った。イタリア大会以来の左ハンドルだった。久しぶりの左ハンドル、久しぶりのアウトバーン、そして久しぶりのロータリーだった。

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やや強い雨の中、ユースホステルに着いた。宿泊場所は迷った。会場のドルンビルンにホテルが見つからなかった。十数キロ離れた北のブレゲンツのホテルと、二十数キロ離れたフェルトキルヒのこのユースを二重に予約した。
ユースは、料理を作って自分で好きなものを食べることができる。ただし、大会中、きつい撮影作業の後に、車で長い距離を帰りたくない。

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結局、直前になって、ドルンビルンのそれも会場に歩いていけるほどの距離にあるホテルが取れた。ただし、それなりの宿泊料のかかる、超高級ホテルだ。そこに後半4泊、このユースに前半4泊することにした。

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ラフォーレに行ってきた。雨の露天風呂につかった。何日ぶりの湯船だろう。
画像は、ドルンビルンの高級ホテル、後半ここに4泊した。
ユースはともかく、期待したドルンビルンの高級ホテルのシャワールームにもバスタブはなく、そして、帰国してからはビデオの編集に追われて、ようやく入った湯船だった。

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土曜の夜に着替えたTシャツをさっきまで着ていた。さて、2009年の世界大会、競技以外にもいろいろ書くことがある。
2746枚の画像を整理しながら、おいおいここにアップしてゆくつもりです。あまりにもいろいろなことが多すぎて、きっとまとまりのない話になるとおもいます。

ビデオの編集作業は終了しました。マスターディスクは、すでに4枚完成し、順次ダビングを始めています。ビデオ撮影には今回、主催からクレームをつけられました。
クレームをつけられた件については、別途紹介するつもりですが、日本からアシスタントを3名連れて撮影する経費は、DVDの売り上げ総額よりも、きっと大きいと思います。たくさん買ってください。

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今回の旅程の概略です。
13日 千歳 → 名古屋 → ヘルシンキ → チューリヒ → フェルトキルヒのユース
午前6時半に自宅を出たが、航空会社のカウンターが混んでて、朝飯は大急ぎで詰め込むことになった。

14日 自由日 リヒテンシュタインを回るつもりだったが、スイスに行た。
15日 自由日 ブレゲンツからドイツへ、
16日 審査員セミナー これについては後から詳しく書きます。
17日 公式トレーニング
18日19日20日 競技
21日帰国22日昼到着

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13日の朝は例によって朝市食堂。
千歳空港の到着階にあるため、利用者は少ないが、おいしくて格安超おすすめ。朝定食を5分で詰め込んだ。急ぎ足でチェックイン。かなり余裕を持ってでたのだが、JALの海外旅行者用のカウンターが混んでいた。

手続きに当たっては、トランクの重量に気を使った。撮影用のバッテリーや、ビデオカメラなど重いものが多い上、ユースでの食料用に米まで持参している。
今回は中部空港経由、中部では換金だけしてすぐチェックインした。例によって10時間のフライト。私は映画を3本みた。スタートレックがおもしろかった。

さよならナデシコ

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外はひどい雪です。今日は、この雪のため、捜索を途中で切り上げました。行方不明から17日目、今日で山での捜索を終えるつもりです。

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(画像:15日目、山に泊まり込む)私の車には、GPSがセットされていて、エンジンをかけると自動的に電源が入り、位置情報が記録されて行きます。2月4日当日のデータを見ようとしたのですが、ところてん式にデータが消されて行くので、2月6日以前のデータは消えていました。GPSのデータを見ると、当日の状況がつぶさに再現されます。データが消えてしまったのは、大変残念なことです。私の覚えている中から、当日の状況です。

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(画像は、捜索に使ったスノーモービル)2月4日、水曜日は決めていたわけではないのですが、毎週、猟に行ってました。2月4日も、普通なら山に行く日だったのですが、夜中、目を覚ますと何かいやな気がして、行くのを一旦取りやめました。これが虫の知らせだったのでしょうか。2月4日は天気が良く、午前中に順調にトレーニングも出来ました。時間が余りました。陽気も良い。ちょっとだけ山に行ってくるかという気になりました。昼食は途中で買うことにして、ナデシコを連れて出発しました。

高速に入って間もなく、ジャンクションを過ぎたところで、対向車の人がびっくりしたような顔で運転していました。なんて変な顔してるんだろうと思って、ふと気が付くとパトカーが私の後にいました。今回のことが起こって、思い直してみると4回、引き返すチャンスがありました。最初は夜中いやな気がしたとき、2回目はパトカーに捕まって間が悪いと感じたとき、3回目は山の入り口でスノーモービルの跡を見たとき、4回目はナデシコを離すとき、やめてそのまま行こうとしたとき。神様がくれた4回のチャンスに、ことごとく私は首を振りました。

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(画像:16日目徒歩で攻める)紅葉山のセイコーマートで昼食にサンドイッチを買い、運転しながら食べました。美味しいサンドイッチで、パトカーに捕まったのが少し気が紛れました。林道の入り口につくと、スノーモービルの跡がありました。私は金曜日にも来ていますが、そのときはありませんでした。モービルの後だと、荒らされて鹿は出てきません。がっかりしながら進んでいくと、途中の分岐でモービルは、私が行こうとするのとは違う方に行っていました。

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(画像:16日目の捜索、鹿道を使って山を移動)ここでナデシコを降ろし、排便させながら私はタイヤにチェーンを取り付けました。金曜日にもチェーンをつけて、誰も入ってない領域に入り、美味しい思いをしています。今日もそのつもりでした。雪は、金曜からわずかに増えただけのように見えました。シュタ7号の分岐に、5ドアのパジェロが止まっていました。私はされに奥に進みます。道には、あずって、さんざん手こずりながら、ようやく引き返した様な跡が、2,3ヶ所ありました。それを過ぎると、金曜に私が入った轍の跡だけになりました。運転は、金曜よりもシビアでした。轍を外すと、轍に戻るのにかなり苦労します。金曜日には、そういうことはありませんでした。

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山は、坊主山という山です。林道は、坊主山登山道方面から、国道274号を結んで14㎞あります。

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ナデシコは、その丁度中間あたりで行方不明になりました。鹿を追っていなくなるのは、いつものことでした。いつも30分から1時間は、帰ってきません。その間私は、車で別のところを見に行ったりして時間を潰します。戻ると、ナデシコも戻ってくる頃になってました。ナデシコがいなくなったのは3時頃です。若い鹿でした。発砲した際の挙動がおかしかったので、確かめようと思いました。ナデシコがついていったらどうしよう、という気が、ちらりと頭を横切りました。

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この画像は、当日の画像です。ナデシコが鹿を追っていった後、暇つぶしに撮ったものです。車の運転席側の斜面を上がってゆきました。いつもなら私は一度、先に行くのですが、当日は道が悪く、あるいは引き返せないかもしれません。そこで、車の中で待つことにしました。いつまで経っても帰ってきません。しびれを切らして、迎えに行きました。

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GPSのデータを見ると、探しに出たのは4時頃です。5時頃まで捜しました。思案しました。ここで泊まろうか、とも考えました。食料はあります。携帯も通じます。明日は授業の日、次週の試験に備えて、試験対策をすることになっています。もう一つ、フェリーで着く、スノーモービルを明日引き取りに行かなくてはなりません。ナデシコが戻ったら、ここにいるようにバリケンの中に車のシートを敷き、食料を残して私は帰ることにしました。次の日、バリケンに近寄った形跡はありませんでした。今から考えると、車に戻った公算はかなり高いと思います。今までは、噸でもないところに行ってしまったことはありません、必ず戻ってます。戻ったとすると、あるいは私の後を追ったかもしれません。私の後を追うと、国道274号線に出ます。

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(1月4日みんなでハンティングに出かけたときのナデシコ)私は、大変な苦労をして国道に出ました。幾度となく雪で立ち往生しました。スコップで雪を掘り、チェーンをメンテナンスし、ウィンチを使って、這々の体で脱出しました。いつもなら20分程度のところを、2時間ほどかかっています。

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ナデシコ捜索の全記録です。捜索の概略
1日目:いなくなった方角の鹿道をたどる
2日目:午後からスノーモービルにて、周回。
3日目;モービルで現場に行き、スノーシューを使って谷筋を。4日目:モービルで現場に行き、スノーシューで林道の反対側を歩く
5日目:明日の徒歩での走破に備えて、モービルでルート付け

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6日目:林道を最初から最後まで歩く。一緒に歩いたイチゴ、ジルバ、ジャム。
7日目から14日目まで、捜索できず。
15日目:車で行くつもりも入れず、車から徒歩、山に泊まる
16日目:徒歩で入り口近くの尾根の奥を歩く
17日目:モービルで奥まで行って、尾根の奥を歩く

雪は、毎日少しずつですが増えています。いなくなった直後なら、どうにか車は入ったはずです。今は全く無理です。鹿道以外は、腰まで埋まる固い雪で、埋まると締め付けてきます。何も歩いていない雪原は、100メートル進むのに優に10分以上かかります。山中、鹿だらけです。尾根道、沢渡り、横がけ、鹿道を使って移動します。ナデシコも、そのどこかの鹿道に乗ったに違いありません。

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  (今日、モービルで奥まで行って山に入る)当日は現場に泊まるべきだった。次の日は、来たスノーモービルを使って捜したのですが、朝一でスタック覚悟で車で入り、山の深い場所を徒歩で攻めるべきだった。今から考えると、ああしとけば良かった、こうしとけば良かったと思うことばかりです。地元の集落はわずかで、山に近いところは一軒ずつビラを配りました。小学校や温泉にもビラが行っているので、すでに知っている人もいました。新聞には広告を出したのですが、近々、地元のワイドショーの只のコーナーで、紹介してもらおうと思っています。最後のノゾミです。

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ナデシコは一昨年の2月18日生まれ、うちに来てまだ2年にもなりません。しかし、もっとずっと前から家にいたような気がします。ハンティングはもちろん、魚釣り、夏のキャンプ、アジリティーの遠征、どこに行くのも一緒でした。一緒に寝てるトシ君は別として、ナデシコが私の生活に一番長く係わっていました。

いなくなってから今日まで、当座必要なナゴヤドーム関連と学校の定期試験以外の事は、ほとんど手がつきませんでした。この間いただいたメール、郵便、荷物は返事も出さず、封も開けてない状況です。ご迷惑をお詫び申し上げます。明日から、おいおい通常業務に戻ります。

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名古屋グランプリ

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遅ればせながら、2月14日15日にナゴヤドームで行われたイベントの紹介を。名称は「わんにゃんドーム2009」主催は、今もって分からない?テレビ愛知や新聞社などが絡んでいるらしい。テレビや新聞でPRしているせいか、かなり客は集まるようで、その客目当てにショップも集まっている。

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(グランプリ第1ヒート)そして、その客集めの一環として、アジの大会が組まれた。他の客集めには、チャンピオン犬、子犬販売、犬グッズ販売、愛犬自慢、コスプレ大会、相性診断、わんわんふれあい広場、お散歩コーナー、しつけ教室、各種体験コーナー、そしてフライボール、ドッグダンスなど、ジャーナルさんやイベントの関係者との、連絡が今ひとつで、ルールやマネジメント関係が、今ひとつ不明確でした。そこで、整理しながらイベントの様子を、、、

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(グランプリ第2ヒート)1日目は、グランプリとAG・JP・ノービスを行いました。メインはもちろん○金のかかったグランプリ。グランプリは、3競技を行います。第1ヒート、第2ヒート、決勝です。ポイントとなってくるのが第2ヒート、この結果で決勝進出者とハンディが決定されます。今回の決勝進出は、上位5名です。第1ヒートと第2ヒートの合計タイムですが、敗者復活で第1ヒートの5位以下の大ヒートのタイムは5位と同タイムとしています。結果的に、ほぼ第2ヒートで決まったようです。

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(グランプリ決勝)第2ヒートで、良い走りをするとハンディに影響するのはいつもの通り、今回は東京の大森さんが、滑るyukaの見本のようなハンドリングを見せて、ラージのハンディを作ってしまいました。問題となったのは、滑る床です。床は薄いカーペットで、スケートリンク並みに滑ります。その床に合わせて、コースも変えたのですが、大声で呼ぶようなハンドリングは最悪、前もってラインをいじり、あまり呼ばないで済むようなハンドリングがタイムを稼げたようです。

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(2日目ビギナー)決勝は、ウイナーズボックスを設けて、その時点でベストスコアの人に残ってもらいました。最後まで残ったのは、ミディアムのミックス犬でした。二日目のメーンは、クラブ対抗の得点競技、所属するメンバーの成績を累計して最高得点クラブが優勝。従って、メンバーが多ければ多いほど有利。しかし勝ったのは、たった3人のメンバーのクラブでした。

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(1日目JP)二日目の競技は、リレー・AG・JP・ノービスとあったのですが、このクラブはあえてノービスに申し込んで得点を稼ぎに行きました。この6000円の投資が、○○万円のもうけを産みました。オバハンに脱帽。紛らわしかったのは、リレーとクラブ対抗、クラブ対抗も面白かったのですが、リレーもその競技だけで面白かったです。この競技に、賞金を出しても良かった。

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(1日目AG)リレーは、3人一チームで同じコースを違う回り順で走ります。バーを落とした場合は、落とした人が直します。拒絶無し、違う障害を飛んでも、順番通りに戻ってやり直せばOK。コンタクト、ノータッチは1回につき3秒加算。バーの高さは、チームの一番低い犬の高さ。

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(2日目JP)今回はバーの高さを、その都度変えましたが、スモール・ミディアム・ラージの順に行うと、進行が楽だと思います。クラブ対抗の優勝クラブは、チーム戦でも良い成績を上げました。二日目は、クラブ対抗と、個人総合に○金を出しました。それをゲットしたのは、同じクラブのメンバーで、きっと美味しいビールが飲めたことでしょう。

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(2日目AG)やや不具合もありましたが、この大会が続くことを願っています。私は二日間しゃべり続け、のどが痛くなりました。この間、栄の東急インに泊まっていました。地下鉄の降り口から、かなり歩くのですが、途中、食事の出来るところもたくさんあって、便利の良いホテルでした。ナゴヤドームも地下鉄からはかなり歩きます。

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荷物が多いと大変そうでした。リレーのコース。