Each FCI course should require a balance of skill and speed.
FCIアジリティー既定の冒頭に出てきます。
スピードとスキルの高い次元でのバランス、これがアジリティーのコースデザインのテーマだと私は考えています。
「どうやってコースをデザインすればいいか。」「コースを作ってみたい。」など、コースデザインの手引に関して、割と問い合わせをいただいています。
それがコースデザインに興味ある人に、何らかのプラスになることを願いつつ、私が持っているコースデザインにかかわる部分をこれから少しづつでも紹介していきたいと思います。
ご不明の点があれば、メッセンジャーか、下記アドレスまでメールをお願いします。
ujin@da2.so-net.ne.jp
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座標の勧め
座標によるコースセットの勧め
通常、コース設営は、担当審査員がコース図を見ながら、自分の感覚に頼って設営します。当然、設営するジャッジによって、時には微妙に、時には大きく、オリジナルとは違うコースが立つことになります。
AWC では以前から、座標をもとに要員が設営していました。これがAWC に限られたのは、時間と手間がかかったからです。時間と手間がかかったのは、座標のそれぞれを、一々コースサイドから測っていたためです。
いま日本の一部で行われている座標による設営は、リンクのセンターに縦に巻き尺を置いておいて、縦方向の計測を省略できるので、AWC で行っている方式に比べてとても早く設営することが出来ます。
コース設営で最も重視されるのは、デザインした人間の意図を正確に再現できることです。設営する人間の感覚に頼っていたのでは、再現性は大変不確かなものにしかなりません(残念ながらデザインした本人が設営したとしても)。
座標による方法は、その点、圧倒的に有利な方法ですあり、更に、以下に示すように、多くの利点が存在します。日本のアジリティーのさらなる発展のため、座標によるコース設営の一般化を要望する次第です。
座標によるセットの利点
1:正確
2:早い(コロコロの数だけ、セッターを増やせる)
3:アジリティーを知らなくても出来る
4:ジャッジフリー、必ずしもジャッジがしなくても良い
(場合によってはコースセッター=コースを立てることを専門にする人)を作っても良い
5:コース図通りに立てることが出来る
欠点
巻き尺とコロコロが必要
ある程度の熟練が必要
手順
1:下準備:コース図に座標を入れる
中央線
自分で作ったコース
作成ソフトが自動で行う(コースデザイナー・スマートアジリティー)
手作業で行う(アジリティーブルース)
障害のプロパティを表示させて、手作業で書き込む
あるいは1m方眼のコース図をプリントして、目視で距離を測って書き込む
人の作ったコース図から座標を得る
作成ソフトによっては、コース図から座標を得られるものがある。
ペイントなどの座標の表示機能を使う
2:セット当日:中央に巻き尺を張る
競技会の場合、
30×40 のリンクの場合 中央15m地点に張る
25×40 のリンクの場合、中央12.5m地点
20x40 のリンクの場合 中央10m
外周に5 メートル置きの棒を立てると
横方向への計測の目安となってより正確になる
練習施設の場合
あらかじめ巻き尺を張る位置をマークしておくことと、横に目安を作る
3:実作業:実際の障害セットの手順(熟練を要する部分)
原則1:巻き尺から遠い障害からセットする=間に障害があって計測できない事態を避けるため
原則2:要員を遊ばせないようにセットする(移動や固定に手間のかかるのを先にセットする)
原則3:DW やA ランプの下にトンネルがある場合は、トンネルを先にセットする
個々の障害の注意点
ハードル:ハードルの角度は、バーの延長線上にある障害を参考にし、正確な調整は最終調整で行う
コンタクトは、原則2の点から早めにやりたいが、置いてしまうとその向こう側にある障害の計測は出来なくなる
DW:両端をマーク
A:両端のセンターをマーク
SS:上り点だけをマークして、正確な方向は、手順4 で決める
TIRE:ハードルと同じ扱い
WALL:ハードルと同じ扱いも原則2 の点から早めに決める
LJ(私は一番小さいコンポーネントの位置を決める
やはり、原則2 の点から早めに決める)
SL(両端をマークする
TN:出口の微妙なずれでコースが変わってくるので一番気を遣う
4:最終調整:検分に入れる前、通常、コース全長を計測する際に、番号札の位置と、障害の角度、トンネルのシェイプを調整する
5:お勧めの巻き尺と距離計
巻き尺
ブランド: ヤマヨ測定機(Yamayo Sokuteiki)
ヤマヨ(YAMAYO) サンエックスミリオン 50m OTR50X
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%A8%E6%B8%AC%E5%AE%9A%E6%A9%9F-Yamayo-Sokuteiki-OTR50X-%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9%E7%B9%8A%E7%B6%AD%E8%A3%BD%E5%B7%BB%E5%B0%BA/dp/B003B37TXE/ref=psdc_2039626051_t5_B077XVXVNS
距離計
ブランド: ムラテックケーディーエス(Murateckds)
ムラテックKDS ウォーキングメジャー10KDX WM-10KDX
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%82%B9-Murateckds-WM-0KDX-%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%AFKDS-%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A1%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC10KDX/dp/B002P90LZ8/ref=pd_sbs_25/357-1764661-7097459?pd_rd_w=iKNJa&pf_rd_p=4e34a507-1281-42ae-953a-93a761c
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走行会の勧め
私は、日本のあちこちへセミナーに行きます。そこでこのところ感じているのは自分のフィールドと立派な道具を所有されている方が増えてきている事です。それらが無い方にとっては、うらやましいようなトレーニング環境に見えます。じゃ、そこのオーナーは、そこで十分なトレーニングが出来ているかと言われると、割とそうでない方が多いのです。何故か、それはコースをセットしたり片付けたりするのが大変だからです。
アジリティーの場合、コースをセットするのは大変な労働です。特に最近は、トンネルホルダーが重くなった上に、3 本以上のトンネルを使うのが普通になって来て、トンネルだけでも大変です。せっかくのフィールドや道具を生かすためには、人が必要です。
そこで走行会です。
うちでは、ウィークリーU 人セミナーと称して、毎週木曜にやっています。週に一度でも月に一度でも構わないと思います。場所と時間が決まれば、人は集まります。先生は要りません。昔から我々の業界では10 人集まれば天下が取れると言われています。志を持った人が10 人集まれば、お互い切磋琢磨してレベルは上がって行きます。10人集まるとそれぞれの抜きんでている部分が他の人の目標になります。先生がいればもっと良いでしょうが、必ずしも必要ではありません。
走行会は、練習会と自主練やレッスンの間に入るものです。
自主練(レッスン)→走行会→練習会→公式戦となります。
スタートのやり直し、手に何か持つ事、コンタクトでの補助や道具の使用などを認めています。
走行会の流れ(うちで行っている方法)
1コース設営
2全長計測
3検分
4ディスカッション
5再検分
6第1 ラウンド実走行
7ディスカッション
8再検分
9第2 ラウンド実走行
10ディスカッション(結果確認)
11自主練
1コース設営:一番重要な部分です。前もってコースを選択して、コース図に座標を入れておく必要があります。座標の入れ方については、「座標のススメ2」(近々発表)の中で紹介します。コースはfacebook のAgilityCourses というグループにヨーロッパの最新の面白いコースがたくさん発表されています。
コース設営は、参加者が行います。そのためには参加者が座標による設営を覚える必要があります。巻き尺とコロコロが必要です。私はマイコロコロをお勧めしていますが、コロコロの替わりに15mの巻き尺を使う手もあります(通常の巻き尺を15mで切断する:コロコロの様にかさばらない)
2全長計測:コース設営が終わったら、コース全長を測ります。コース全長は、速い犬が強いコントロールを受けないで通るであろうラインを想定してコース順に測ります。
3検分:検分は競技よりも長めに取ります
4ディスカッション:一人ずつ意見を伺います。内容は以下です。
1:コースの全般的な印象
検分したコースの全般的な印象です。「難しい」と表現される方が多いのでうちでは「難しい」という印象は無しです。走り終わった後にもう一度お聞きします。
2:ドボン(失格)しそうなところ
ドボンしそうなところ=失格しそうなところです。例えばスラロームのエントリーのように、トラブルが起こりそうでも、拒絶やミスで済むところはドボンしそうなところには入りません。これも重複無しで一人一つは上げていただきます。トラップだらけに見えるコースでも、いざ実際に指摘していただくと、それほど出てこないコースもあります。また、指摘できなかったトラップが後から実走行で出てくることもあります。
3:目標タイム
目標タイム:うまく走れた時のタイムです。旋回速度6m/s と5m/sで走った時のタイムを参考として用意しています。自分の犬の旋回速度やタイムへの意識を持ってもらうことは大切です。
4:コース全体を、3 から5に分けて、その部分のハンドリングを一人ずつ紹介ハンドリングの紹介:ハンドラーのポジショニング、使うコントロールなど、一人づつ紹介していただいてます。
5再検分:4ディスカッションで得た情報をもとに、思いつかなかったような処理やトラップを踏まえて再検分
6第1ラウンド実走行:実走行はタイムを取ることにこだわってください。バー落下やコンタクトのミス、それぞれの部分のトラブルはその場ではやり直しはしないで、通常の競技と同じように失格するまでは走ります。とても難しい処理があって、なかなかタイムが取れない場合、その部分だけ、別に練習することは認めています。
通常、タイムが取れれば、そのラウンドは終了、犬や人が疲れた場合、同じ個所でトラブルが続く場合、次の人と交代です。
走行会で重要なのはデータです。タイムはもちろん、バー落下の箇所、拒絶の箇所、失格の形、などはデータとして残します。この部分が自主練やレッスンと決定的に違うところです。動画もデータです。うちでは全走行を撮影して、原則タイムを取れた分はユーチューブにアップして、参加者が何時でも見ることが出来るようにしています。
7ディスカッション:結果発表、ミスや拒絶、タイム申告タイムとの差、失格の形など再確認します。同時に第2ラウンドを行うにあたっての練習を行うかの検討もします。
以後8910は第1ラウンドと同じです。
8再検分
9第2 ラウンド実走行
10ディスカッション(結果確認)
11自主練
うちでは、午前ジャンピング午後アジリティーを行っています。10名程度の参加者なら、午前 第2ラウンドまで行った後で、自主練の時間が取れると思います。実走行で見つかった課題をそれぞれの練習にあてています。
私がユーチューブにあげた走行会(セミナー)の動画の数は、1000を超えています。
同じコースを走った、別々のグループの動画もあり、地域でのハンドリングの違いが見られたりして面白いです。
時間と場所を決める事、座標によるセッティング、記録を取ってデータを残す事、ビデオ、すぐには効果が出なくても、必ずレベルはアップします。ご質問があれば、出来るだけお答えします。
雪の山!

昨日、かなりの暖気で、結構溶けたので、サブフィールドの雪を削りました。
おとといのセミナーは雪がザクザクで、砂の上を走ってるようで、とってもきつかったですが、これでもう二三日暖気が続けば、普通に走れそうです。
49インチ超ウルトラワイドモニター

注文していたあたらいいディスプレーが到着。
DELLの49インチ湾曲ディスプレー。
思ったほど大きくありませんした。
今まで使ってたのが、DELLのUP3214Q、32インチ4K(3960x2160)ディスプレー。
こんどのは49インチ5Kですが(5120x1440)
表示面積はちいさいかもしれません。
これから動画を整理して、暇があったら、トレーニングの動画をユーチューブで発信していきたいと思ってます。
皆さん、チャンネル(ujinworld)登録よろしくお願いします。
ウィークリーU人セミナー


今日は、ウィークリーU人セミナー。
ホントは、1度2度クラスだったんですが、明日から大阪ブロック遠征の今野先生のトレーニングになるよう2度3度クラス。
しかし、暖気で雪がザクザク、まるで砂の上を走ってるようで、皆さん大変でした。
固雪

このところの暖気で、朝は雪が固まって犬たちは縦横無尽に駆け回ることができます。
もう春ですね。
雪下ろし!

今年はとんでもない雪!
物置の鉄骨が雪の重みで曲がってきました。
屋根に上がって手で下してたんですが、埒が空ない感じなのでユンボを入れて、おろしました。
といっても下に積もった雪が、屋根の雪を支えて、落ちてくるのを防いでいるので、それを分断。
最初に、ユンボの通り道を作るために雪をよけ、そのあとは、雪を固めて、ユンボが登れるようにして、どうにか全体にわたって除雪。
しかし、ユンボが滑って、ずり落ちたり、あるいは滑って登れなかったり、とっても大変でした。
久しぶりのスキー




今日は朝から上天気。
かねてお約束のスキーに、ナツミとヒヨリちゃんを連れて
レースイに行ってきました。
ウィークリーU人セミナー

今日は、ウィークリーU人セミナー
予報通りとはいえ、あいにくの雪でした。
ジャンピングはすでに前日立てていたので良かったんですが、アジリティーは中止としました。
3時ごろには上がったんですが、とても寒かったです。

さすがに親子!
左目がそっくり(笑)