gPSと救助犬 2002 2

福士アダロ

図は第4班で第1エリアを担当した福士アダロチームの、13時15分から14時15分までの捜索の状況。非常に狭いエリアしか探していない。第1ヘルパーに反応できるところまで行っていない。

西川カール

第5班で第1エリアを担当した西川カールの捜索状況。現場の原野は、原野の中に縦横に荒れた道路が走っている。その道路に沿ってハンドラーが移動しているのが分かる。担当エリアをほど全域捜索し、第1ヘルパーを発見している。見事な作業である。

佐藤シルフ

第2班第2エリア担当佐藤シルフの状況。第2ヘルパー発見後の経路しか、データが残っていないが、出発から北に向かい風的に有利な北側の縁を歩いたようだ。

広内リン

第3班第2エリア、広内リンの捜索状況。11時39分から12時45分。かなり近くまで行ってはいるが、未発見。

中谷ヴレス

図は4班の第2エリアに入った中谷ヴレスチームの捜索の状況を示している。活動時間は13時21分から14時34分まで。このチームはヘルパー未発見だが、ヘルパーのかなり近くまで何回も行っているのが分かる。また、指定された捜索エリアの半分程度しか捜索していない。

今野ジュディ

第5班、第2エリアを担当した今野ジュディチームの軌跡。第4ヘルパーのすぐ近くを通っているが、未発見で終わっている。このチームは14時35分から15時25分まで作業した。また、15時4分に、第2ヘルパーのすぐ近くも通っている。このときも発見できなかった。ハンドラーからの話によると反応はあったそうである。反応のあった個所を重点的に探すハンドラーの状況判断が必要。

石沢ナビタ

第3班第3エリア、石沢ナビタ。11時35分から12時45分。非常に良い捜索経路のように見えるが、中央のルートは帰りに通っている。したがって、常に追い風の中で作業をしている。そのためか3人に対して反応できる位置まで行っているにもかかわらず発見出来たのは、捜索開始早々の第4ヘルパー(図中央の顔アイコン)だけ、しかも、このヘルパーは別エリア。

中村レオ

図は13時22分から14時28分まで第3エリアで活動した第4班中村レオチームの捜索状況。一番右のヘルパー(第3ヘルパー)を発見している。一旦、風下まで行ってからの作業開始は、大変良い状況判断である。第4班と第5班の作業時には、第5ヘルパーを省略した。したがって図の右から二番目のヘルパーは入っていない。後半、捜索範囲が、狭くなった。この部分横に広がっていれば、第4ヘルパーを発見できただろう。惜しい。

中村シャロン

5班で第3エリアに入った中村シャロンチーム。このチームは第3ヘルパーを発見している。しかし、やはり未捜索エリアがかなり残されている。

8 総括:作業時間は1時間。この1時間が10分程度に感じられたというハンドラーが多かった。より長い時間、より広い区域での作業が望ましい。そしてその作業でのノウハウは、実際の作業でのノウハウに直結するだろう。従来、救助犬試験は犬の捜索能力の評価に主眼を置いていた。

今回の我々が行った試験は、犬の能力の判定には主眼を置いてない。救助犬の能力の判定だけなら、これほど広いエリアや長い時間は必要ないだろう。それにもかかわらず、救助犬としての能力の判定は、ほぼ正確に出来たと思う。我々は実際の活動において、何が必要なのかを明らかにしたかった。その目的はほぼ達成されたと思う。ヘルパー発見チームをすべて合格とします。

このエントリーをはてなブックマークに追加

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *